少女祈祷中
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手記その他

聖者の交心 なをのみた交わる幻想郷制作レポ

第一場 レミリアの寝室(@OP)

        寝室で寝ているレミリア。時刻は昼前。
        吸血鬼にとっては深昼に差し掛かるころ。
        そこへ乱暴に扉を開くものが現れる。それは美鈴であった。

美鈴  昼も遅くに申し訳ございません。一大事でございます。
    ……妹様が、誘拐されました。


第二場 神霊廟A(A対面)

        客間で所在なさげにしているフランドール。
        そこへ神子が茶と薬壺(?)を運んでくる。

神子  どうぞ。
フラン ありがとう。(飲まない)
神子  落ち着いた?
フラン 少しは。
神子  そう。よかった。(茶を飲む)
フラン なぜ?
神子  私が、貴女をここへ連れてきたか。ね。
フラン 美鈴、咲夜も。痛そうだった。
神子  ごめんなさい。どうしても、貴女を一度連れ出さないとと思ったの。
    私も傷を負ったわ。紅魔館の方々は血の気が多くって。
    あなたは、噂に聞いていたよりも随分とおとなしいのね。
フラン 私は、何もしない。それが一番いいことだから。
神子  だけど、貴女は「何かをしたがっている」。それはこの耳当てをしていても聞こえてくるわ。
    ここ(幻想郷)へ来てからずぅっと。夜も眠れないほどにね。
フラン だから私を?
神子  (答えず)あらあら、元気な子が帰ってきたわ。

        物音がして、声が聞こえてくる。
        声の主たちはこちらへやってくるようだ。

布都  屠自古よ、なぜ太子さまを勝手に立たせたのだ。これは我らの仕事であろう。
屠自古 何度も言っているだろう。太子さま御自ら客人に茶をとおっしゃったのだ。
    太子さまがそうおっしゃるのだから、何かわけがおありなのだろう。
    少しくらい気を回さんか。
布都  ええいうるさい。こんなことなら留守にするのではなかったわ。

        扉が開く。

布都  太子さま。この蘇我が、とんだご無礼を致しました。
    私の責任でもありますゆえ、どうかお許しください。
神子  (笑って)貴女のそういうところ、私は好きですよ。
    けれどこれは私のお茶です。私が出さねばならないのです。私がそう言ったのです。
    私からお願いするわ。布都。「屠自古を許してやって」。
フラン この人たちは。
神子  私の大事な子たちよ。……そうね、まずはこの子たちの話からしましょうか。

        卓上の薬壺(?)からホワイトアウト。




第三場    神霊廟B(B光彩)

フラン そんな。
神子  ええ、色々と大変なことがあったのよ。でも貴女から、今の彼女たちはどう見えるかしら。

        喧嘩ばかりしながらも、
        お互いがお互いを認め信頼関係を持っている。そんな画

フラン ……。
神子  この中に、いろんな味のキャンディが詰まっているように、
    心の中には、幸せや愛情だけじゃない。誤解や戸惑いも入っているのよ。
    あの子たちは、それをいつも交換しているの。

        Candy Potからひとつ取り出して、フランに渡す神子。

神子  さあ、次は貴女の一粒を見せてくれるかしら。
    


第四場 現世(C回顧)

        演出は、無声映画風になる。

(モブに喋らせる)

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